こんな薄暗い穴蔵の様な部屋でくすぶっててもどうにもならんのでチャリンコに乗って散歩へでかける。外は寒いけれどもこの寒さも良いなぁと思いながらふらふら。中学生の頃エアガンを持ってサバイバルゲームをした近所の交通公園がなくなってしまってた。まだまだ田んぼや畑の多いこの町やけどいつのまにか変わるとこは変わってしまっているのかー。秘密基地を作ってた雑木林ももうなかった。そんなこと考えながら走ってるうちにいつの間にか思考は明日の学校のことに。明日のゼミが最後の授業なんです、大学生活の。という事はもう自転車でもって御所の中を走りぬけて学校へ向かうのも最後なのか。遅刻して全力で自転車をこいで教室にたどりつき「真冬やのにおまえ何で汗かいてんねん」と言われる事ももうないのか。
自転車に乗ってるとなんだかいろんな事が思い浮かぶ。そいえば色んなとこでケミカルのニューアルバムはなかなかの秀作だといわれてるのを見かけるなー。欲しいけどここはグッと我慢。CCCDやし、それ以前に金ないし。輸入版まで待とうか。アンダーワールドとベースメントジャックスを聴いて欲しい気を紛らわそう。紛れないけどな、とか。あ、卒展作品どうしよう。カメラ持ってこりゃ良かったなーとか。夕焼けきれいねとか。撮りてー。あの木はげちょろびんだーとか。
途中あまりにも寒くなってコインランドリーに立ち寄った。前にある自販機で缶コーヒー(甘いの)を買って中に置いてある漫画雑誌を読みふける。去年の夏のマガジンだった。コインランドリーなんか需要ないやろーと思ってたけど結構入れ替わり立ち代り大きな洗濯物籠を持った人たちが入ってくる。洗濯物を大型洗濯機に入れ、スタートしてどっかに出て行く。盗まれないのかな。洗濯機の中でぐるぐる回るのを見ていたらなんだかトランス状態に。ただ酔っただけかもしれん。そうしてるうちに洗濯物の回転は止まり、持ち主がどこからともなく現れる。近所の人なのか。大量の洗濯物を次は乾燥機に入れ替えまた出て行った。僕はただそれを見ていました。あ、100円玉3枚入れたからこの人は30分乾燥させるのか(10分100円)、という事はまた30分経てば戻ってくるのかとか思いながら。その間も漫画を読み続ける。乾燥が終わった頃合にまた戻ってきた持ち主さん。何をするでもなく漫画を読む僕に「何やってんやこの子は。」と言いたげな目を向ける。ホント、何やってんだろ。2時間ほどそこでぼーっとしてた。ここ写真撮りに来たら変な人と思われるかなー。